【数学の良問問題集】使い方や参考書ルートを塾長が徹底解説!誰に必要で誰に不要かも正直に

網羅系のあとの演習用問題集、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない…

理系だから数IIIまで演習したいけど、何冊も買うのはお金も時間もきつい…
そんな受験生にちょうどいいのが、旺文社の『数学の良問問題集[数学Ⅰ+A+Ⅱ+B+Ⅲ+C]改訂版』です。
※書影画像をここに挿入してください(wp:image ブロック)
その名のとおり、数IAからIIICまでの入試範囲全部を、この1冊307問でカバーする実戦演習型の問題集です。
この記事では、この問題集が「誰に必要で、誰には不要なのか」を正直にお伝えしたうえで、仕上げる時期、前後の参考書ルートまで解説します。

この記事では、23歳で個人塾を立ち上げ、開校9年目の今では2年先まで空き待ちをしていただいているわたしが、現場のリアルな意見をもとにお伝えします!
数学の良問問題集のレベルと立ち位置
参考書ルートでの位置づけは入試標準(網羅系と過去問の橋渡し)にあたります。
- 著者:佐々木巧
- 出版社:旺文社
- 発売日:2025年2月27日(改訂版・新課程対応)
- 定価:1,760円(税込)
- 問題数:307問(確認問題・必須問題・レベルアップ問題の3段階)
- ページ数:本冊144ページ+別冊解答280ページ
- 特典:「必ず解いた方がいい問題100問」掲載・問題編と解答編の完全分離製本
注目してほしいのは、本冊144ページに対して別冊解答が280ページという比率です。問題集でありながら解説のほうが約2倍。答え合わせで終わらせず、解説で実力をつけさせる設計になっています。
また「学習ナビゲーター」で単元・レベルから問題を検索でき、直前期には「必ず解いた方がいい問題100問」だけを回すという使い方もできます。

全範囲1冊型の演習書は「持ち運びが1冊で済む」「進捗管理がしやすい」という地味だけど大きなメリットがあります。分冊をまたぐたびにやる気が切れる生徒さん、結構多いんです。
数学の良問問題集が不要な人(先に確認!)
共通テストでしか数学を使わない人
本書は記述・私大形式の入試問題演習がメインです。共通テストのみなら、マーク形式に特化した問題集のほうが得点に直結します。
同じ「良問問題集」シリーズに共通テスト特化版があるので、共テのみの人はそちらを使ってください。

文系の受験生
本書は数IIICまで含む全範囲型なので、文系には範囲がオーバースペックです。文系範囲に絞った『文系の数学 重要事項完全習得編』のほうが無駄がありません。

網羅系(黄チャートなど)がまだ仕上がっていない人
本書は解法がすでに頭に入っている前提のアウトプット用問題集です。網羅系が未完成のまま取り組むと、1問ごとに手が止まって時間だけが溶けます。

数学の良問問題集を使うべき人
理系で、地方国公立〜中堅私大レベルを目指す受験生
本書のベストターゲットはここです。数IAからIIICまでの入試頻出問題を1冊で演習できるので、理系の「網羅系のあとの1冊」として非常にコスパが高いです。
複数冊の管理が苦手で、1冊をやり切りたい人
『重要事項完全習得編』のような分野別の分冊と違い、本書は全範囲が1冊です。「この1冊を潰せば演習は完成」というシンプルさは、勉強計画が苦手な受験生の強い味方になります。
直前期に総まとめをしたい受験生
「必ず解いた方がいい問題100問」を使えば、入試直前期の総チェックを100問で完了できます。秋までに1周してあれば、直前期の武器としても機能する問題集です。

おうちの方に買ってもらう必要がある場合は、この記事をご家族の方に共有しよう。
みんなの代わりにこの参考書のよさをしっかりプレゼンします。
重要事項完全習得編とどっちを選ぶ?
同じ「網羅系と過去問の橋渡し」ポジションの『重要事項完全習得編』とは、以下のように使い分けてください。
| 数学の良問問題集(本書) | 重要事項完全習得編 | |
|---|---|---|
| 形式 | 問題演習ベース(307問) | テーマ講義ベース |
| 範囲 | IA〜IIIC全部で1冊 | 文系版/III・C版の分冊 |
| 向く人 | 理系・演習量で仕上げたい人 | 文系・テーマごとに講義で確認したい人 |
役割がかぶるので、基本はどちらか1つでOKです。文系なら重要事項完全習得編、理系で1冊型が好みなら本書、というのがわたしのおすすめです。

数学の良問問題集の使い方・仕上げる時期
仕上げる時期の目安
| 時期 | やること |
|---|---|
| 〜高3夏休み前 | 網羅系(黄チャート)を完成させておく |
| 高3夏休み〜10月 | 本書1周目+解きなおし(ここがメイン) |
| 11月〜 | 過去問演習と並行して✓問題の2周目 |
| 直前期 | 「必ず解いた方がいい問題100問」で総チェック |
遅くとも10月末までに1周を終わらせて、11月からは過去問に軸足を移すスケジュール感です。
STEP1:確認問題で単元の状態をチェックする
各単元の確認問題から解き始めます。確認問題でつまずく単元は、網羅系の該当単元に戻るサインです。無理に先へ進まず、黄チャートの例題に戻って解法を入れ直しましょう。
STEP2:必須問題を時間を計って自力で解く
本書の主戦場である必須問題を、1問15〜20分の目安で解きます。指針を見ずに、解法選択から自力で。入試本番のシミュレーションだと思って取り組んでください。
STEP3:答えの数値だけでなく、プロセスまで照合する
答えの数値だけでなく、考え方のプロセスまで一致して初めて正解です。280ページの別冊解説をしっかり読み込み、勘で正解した問題は「不正解」と同じ扱いで復習対象に入れましょう。
STEP4:解きなおしは1日・3日・10日・30日のサイクルで
まちがえた問題は次の日、3日後、10日後、30日後を目安に解きなおしましょう。有名な忘却曲線をもとに、わたしがお勧めしている復習のタイミングです。
STEP5:レベルアップ問題は志望校に合わせて取捨選択
レベルアップ問題は全員がやる必要はありません。中堅私大志望なら必須問題までで過去問へ、地方国公立の二次で数学の配点が高いならレベルアップ問題まで、と志望校で線引きしてください。

「全部やらなきゃ」は挫折のもと。問題集は自分の志望校に合わせて「使う」ものであって、参考書に「使われる」ものではありません。
前後の参考書ルート
| 段階 | 参考書 |
|---|---|
| 理解 | 数学入門問題精講 |
| 網羅(解法ストック) | 黄チャート(時短なら基礎問題精講) |
| 実戦演習 | 数学の良問問題集(本書) |
| 仕上げ | 志望校の過去問 |
共通テストも受験する人は、本書と並行して共通テスト形式の演習も進めましょう。同シリーズの共テ特化版がそのまま使えます。



まとめ
『数学の良問問題集』は、理系が網羅系のあとに全範囲の実戦演習を1冊で完了させるための問題集です。
高3の夏〜10月で1周し、直前期は「必ず解いた方がいい問題100問」で総チェック。この使い方ができれば、過去問演習への準備は万全です。

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