【高校入試「解き方」が身につく問題集】どんな子に必要?きちんとこれだけ・最重要問題との使い分けを塾長が親御さん向けに断言します

基礎はできているのに、少しひねった問題になると手が止まってしまうみたい…

丸つけはしているけど、「なぜその答えになるか」は説明できていない気がする…
その症状にピンポイントで効くのが、旺文社の『高校入試 「解き方」が身につく問題集』です。ひとことで言うと、「暗記では解けない、でも解き方にコツがある問題」だけを集めた専門店。
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この記事では、この問題集がどんなお子さんに必要か(そして誰には不要か)を正直に仕分けし、定番の「きちんとこれだけ」「最重要問題」との使い分けまで断言します。

23歳で個人塾を立ち上げ、開校9年目の今では2年先まで空き待ちをいただいています。「基礎はあるのに点が伸びない」受験生を毎年見ている現場から、正直にお伝えしますね。
この問題集の正体|「コツがある問題」の専門店
| 出版社 | 旺文社(英語・数学・国語・理科・社会の5教科展開) |
| 収録基準 | 「出題頻度が高い」×「解き方にコツがある」問題を精選 |
| 構成 | 例題 → 解き方チェック問題 → 実践問題の3段階。すべての解説が「解き方チェックポイント」に沿って書かれている |
| 分量・価格 | B5判・本体128ページ(カラー)+別冊解説30ページ/1,210円(税込) |
| レベル | 中の上。偏差値50以上のお子さん向け |
公立入試には「知っていれば解ける問題」と「知っているだけでは解けない問題」があります。前者は暗記と演習量で取れますが、合否を分けるのは後者——資料の読み取り、記述、条件整理といった「手順を踏めば解けるのに、手順を知らないと落とす」問題です。この本は、その手順(=解き方)だけを128ページに凝縮しています。
定番2冊との使い分け|公立入試問題集の三角形
| 役割 | 順番 | |
|---|---|---|
| きちんとこれだけ | 合否を分ける標準問題を確実に取る土台づくり | 1冊目(夏〜) |
| 最重要問題 | 「出る順」で演習量を積む | 2冊目(秋〜) |
| 解き方が身につく | コツがある問題で「あと10点」を上積みする | 3冊目 or 2冊目と並行 |
大事なのは、この3冊は役割がかぶらないということ。土台と演習量は下の2冊で作り、この本は「みんなが落とす問題を拾いに行く」ための上積み専用です。だから全員には必要ありません。1・2冊目の選び方はこちらでどうぞ。

【断言】必要なのはこんなお子さん
- ✔ 偏差値50以上。基礎問題は取れるのに、ひねった問題・記述・資料問題で失点する
- ✔ 「なんとなく」で解いていて、解き方を言葉で説明できない
- ✔ 模試で「もう少しで取れた問題」が毎回2〜3問ある
特に効果が大きいのは数学と英語。「関数と図形の融合」「長文の内容一致」のような、毎年出るのに正答率が低い定番のコツ問題を体系的に潰せます。
記述の配点が大きい国語・社会も、書き方の手順から鍛えられます。
【正直に】まだ必要ないお子さん
基礎・標準問題でまだ失点があるうちは、この本の出番ではありません。「コツ問題の上積み」は土台あってこそ——先にきちんとこれだけで標準を固めてください。また平均点未満のお子さんは、その前の立て直しからです。

使い方|「解き方の再現」ができたら合格
STEP1:例題は答えではなく「チェックポイント」を覚える
この本の価値は、全解説が「解き方チェックポイント」に沿って書かれていること。例題では答えより先に、手順の箇条書きを自分の言葉で言えるようにしてください。
STEP2:チェック問題→実践問題で「手順の再現」を試す
間違えたときの振り返り方が普通の問題集と違います。「答えが違った」ではなく「手順のどこが抜けたか」を特定する。ここがこの本の使い方の核心で、丸バツで終わる勉強からの卒業です。
STEP3:解き直しは1日・3日・10日・30日。ただし「手順の暗唱」つきで
塾で徹底させている復習サイクルに、この本だけは一手間足します。解き直す前に「この型の手順は?」と口頭で言わせてから解く。親御さんが「手順は?」と聞く役をやると効果が倍増します(答えを知らなくてもできる関わり方です)。
STEP4:時期は中3の秋〜12月。過去問の直前に
128ページと薄いので、最重要問題と並行するか、その直後の1〜2か月で1周できます。ここで身につけた解き方を過去問演習で試す、という流れが理想です。


まとめ
「解き方が身につく問題集」は、基礎が固まった偏差値50以上のお子さんが「みんなが落とすコツ問題」で上積みするための3冊目。きちんとこれだけ→最重要問題の流れに、秋以降この1冊を足せば、公立入試の問題集はフルコースです。「手順を言えてから解く」——この使い方だけ、ぜひ徹底させてあげてください。

「あと10点」を取りに行くお子さんの挑戦を、応援しています!

