【中学生の夏休み総復習】ホントにわかるvs10日間完成どっちを買う?塾長が学年別に断言します

夏休みのうちに1学期や前学年の復習をさせたいけど、総復習の問題集って何を買えばいいの…?

分厚い問題集を買っても、うちの子は絶対に最後まで終わらない…
中学生の総復習ドリルの2大定番が、『ホントにわかる 総復習』(新興出版社啓林館)と『10日間完成 総復習』(学研)です。どちらも書店の夏コーナーに並ぶロングセラーですが、「じっくり理解し直す」と「短期集中で総点検」という正反対の役割を持っています。
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この記事では、お子さんの学年とタイプ別にどちらを買うべきかを断言し、5教科の優先順位と夏休み中の回し方まで解説します。

23歳で個人塾を立ち上げ、開校9年目の今では2年先まで空き待ちをいただいています。毎年夏に塾生の総復習を設計している経験から、正直にお伝えしますね。
そもそも、なぜ「夏に総復習」なのか
塾の現場で毎年見ている事実をお伝えします。2学期に成績が伸びる子と失速する子の差は、夏休みに「前の穴」を埋めたかどうかでほぼ決まります。
特に数学と英語は積み上げ教科。中1の一次方程式が怪しいまま中2の連立方程式は解けませんし、be動詞と一般動詞が混ざったままでは中2英語は総崩れになります。授業が止まる夏休みは、1年で唯一「戻る勉強」に集中できる期間——だから総復習ドリルは夏に売れるし、実際に効くのです。
まず学年で決まる|どの「版」を買うか
| お子さんの学年 | 買う版 |
|---|---|
| 中3(受験生) | 「中学3年間の総復習」(ホントにわかる)または「中1・2の総復習」(10日間完成) |
| 中2〜中3で前学年に不安 | 「中1・2年の総復習」版(両シリーズにあり) |
| 中1 | 総復習ドリルはまだ不要。教科書準拠ワークで1学期分の復習が正解 |
中1のお子さんに総復習ドリルは範囲が合いません。1学期分なら、ふだんの教科書準拠ワークの解き直しで十分です。準拠ワーク選びはこちらでどうぞ。

30秒でわかる比較|役割が正反対の2冊
| ホントにわかる 総復習 | 10日間完成 総復習 | |
|---|---|---|
| ひとことで | じっくり理解し直すドリル | 短期集中で総点検するドリル |
| 出版社 | 新興出版社啓林館 | 学研 |
| 構成 | 「読んで振り返る→問題演習」を15回で完成 | 1日4ページ×10日。基礎の確認→制限時間・配点つきの実力テスト |
| サポート | 紙面にスマホをかざすと無料の解き方動画が見られる | テスト形式で実力が点数でわかる |
| 価格帯 | 858円(税込) | 600円台 |
| 向くタイプ | 説明を読み直したい・わからない所は動画で確認したい子 | 部活で忙しい・飽きっぽい・力試しから入りたい子 |
どちらも1冊1,000円以下。5教科まるごと揃えても数千円で「夏の家庭教師」の役割を果たしてくれる、コスパの塊のようなジャンルです。だからこそ、選ぶ基準は値段ではなくお子さんのタイプで。
【断言】理解からやり直すなら「ホントにわかる」!
- ✔ 「わからない所を聞ける人」が家にいない
- ✔ 前の学年の内容が「解けない」以前に「覚えていない」
- ✔ 毎日少しずつ、コツコツ型のペースが合う
このタイプなら断言します、ホントにわかる一択です。各回が「まず読んで内容を思い出す→問題を解く」の順になっていて、忘れていても手が止まりません。そして最大の強みが紙面にスマホをかざすと再生される無料の解き方動画。「教えてくれる人」ごと付いてくるドリルなので、親御さんが横につきっきりになる必要がないんです。15回完成なので、1日1回で夏休みの前半にちょうど収まります。
中2のお子さん・前学年の穴埋めが目的なら、同シリーズの中1・2年版をどうぞ。
【断言】部活で忙しい・短期集中なら「10日間完成」!
- ✔ 夏休みも部活や習い事でまとまった時間が取れない
- ✔ 長い問題集は飽きて続かない(過去に挫折経験あり)
- ✔ 基礎はある程度残っていて、穴がどこかを知りたい
このタイプなら10日間完成一択です。1日たった4ページ×10日という「終わる設計」がすべて。各日は基礎の確認から入り、仕上げは制限時間・配点つきの実力テストなので、穴のある単元が点数ではっきり見えます。2005年から売れ続けている定番で、「10日で終わった」という達成感が2学期の勉強への弾みになるのも、塾長として見逃せないポイントです。
両方買うべき? → 1冊で十分です
正直にお伝えすると、役割は違えど範囲は同じなので基本はどちらか1冊で十分。2冊買って両方中途半端が最悪です。迷ったら「教えてくれる人が家にいるか」で決めてください。いないならホントにわかる(動画が先生代わり)、いるなら10日間完成でテンポよく、が私の推奨です。
5教科ぜんぶ買う?|教科の優先順位
どちらのシリーズも国語・数学・英語・理科・社会の5教科展開です。全部揃えても数千円ですが、お子さんが消化できる量には限りがあるので、優先順位をつけましょう。
❶ 数学・英語:積み上げ教科。穴を放置すると2学期以降が総崩れになるため、全学年で最優先
❷ 理科・社会:単元が独立していて後からでも取り返せる。中3は入試があるので夏に、中1・2は必要な単元だけでOK
❸ 国語:漢字・文法の総点検として。読解力は総復習より日々の演習で
つまり最低ラインは数学+英語の2冊、中3の受験生は5教科セットが目安です。
夏休みの回し方|親御さんのサポートはここだけ
STEP1:7月中に始めて、お盆前に1周を終える計画に
15回完成なら1日1回、10日間完成なら1日1日分。「8月末に慌ててやる総復習」は効果が半減します。お盆前に1周・お盆明けから2周目、が黄金スケジュールです。
STEP2:丸つけはその日のうちに。間違いに印をつける
解きっぱなしが一番もったいない使い方。その日のうちに丸つけ→間違えた問題に印まででワンセットです。ホントにわかる派は、間違えた問題こそ解き方動画を見せてください。
STEP3:2周目は印のついた問題だけ
お盆明けの2周目は間違えた問題だけでOK。1周目の半分以下の時間で終わり、「できない問題がなくなっていく」実感が自信になります。解き直しは1日・3日・10日・30日の間隔が理想(塾で徹底させている復習サイクルです)。
STEP4:親の役目は「今日の1回、終わった?」の一声だけ
内容を教える必要はありません(それはドリルと動画の仕事です)。毎日同じ時間に一声かけて、終わったらカレンダーに印。この仕組み化だけで完走率は劇的に変わります。
総復習が終わったら|学年別・次の一手
中3の受験生は、秋からいよいよ入試レベルの問題集へ。公立高校入試対策の定番2シリーズの使い分けはこちらにまとめました。


中1・2のお子さんは、2学期からは「戻る勉強」から「進む勉強」へ。日常は教科書準拠ワーク、実力の底上げには3年間使える網羅型を。

まとめ
理解からやり直すなら動画つきの「ホントにわかる」、部活と両立の短期集中なら「10日間完成」。数学・英語を最優先に、7月中スタートでお盆前に1周——これだけ押さえれば、夏の総復習は成功します。1冊1,000円以下の投資で2学期のスタートラインが変わるなら、安いものです。

お子さんの夏のがんばりを、陰ながら応援しています!

